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2016-12-17 (Sat)
今年の10月中旬の午前中、秋らしい爽やかな天気*のもと、カメラをぶら下げて自宅近くの公園に出掛けました。
 (*直近のアメダス観測所の気温17℃、北の風、風速2~3m、日照時間40~70%)

今回は、いつものようなトンボではなく、マダラスズ Dianemobius nigrofasciatus (Matsumura, 1904) の撮影が目的でした。

というのも、最近の過去記事「北海道の真冬に鳴くコオロギ:マダラスズの不思議」および「Ground crickets singing in winter: 熱孤島のマダラスズ」でマダラスズの生活史の調査研究や成果論文の紹介をしましたが、マダラスズの生態写真が手元にないため、ブログにもフェイスブックにもその姿をアップロードできなかったためです。

自宅のすぐ近くの空き地でもマダラスズの鳴き声は聞こえるのですが、数が少ないのと、勝手に入り込んで撮影するわけにもいきませんので、比較的広い芝地のあるこの公園に狙いを定めたというわけです。

公園の芝地に近づくと、私を歓迎するかのように、ジーッ、ジーッと、あちこちから鳴き声が沸き上がります。
しかし、なかなか姿が見えません。

うつむき姿勢で芝の上を歩き回ると、いました、いました。
ただし、すばしこく歩き回り、なかなかカメラにとらえることができません。

そんな中、ようやくなんとか写ってくれたのがこの個体です(下の写真)。

マダラスズ♂(1)161014 
マダラスズ♂、生方秀紀撮影。(クリックで拡大)

マダラスズは、よく似たカワラスズ Dianemobius furumagiensis (Ohmachi & Furukawa, 1929) からは、小顎鬚(白い)の先端が黒いことで区別されるとのこと(参考:自然観察雑記帳)。

帰宅後、上の写真を拡大したところその通りだったので、マダラスズであると確認できました。

さて、もう少しピントのあった写真を撮れないかなと、更に芝の上を歩き回っていると、草むらに上向きのアサガオの花のような形のクモの巣網の外側をよじ登ろうとしているマダラスズの若齢♂を見つけました(下の写真)。

マダラスズの冒険1 

なんと、クモの巣網そのものの外面に脚の爪をかけてよじ登ろうとしています。

そして、前方左をチラリと見ると(下の写真)・・・

マダラスズの冒険2 

今度は体を右に向けると、クモの巣網の外面をまるでスパイダーマンのように楽々と、這い進んでいきます(下の写真)。

マダラスズの冒険3

どんどん歩いて、私から見て巣網の向こう側に回り込むところまで、あっという間です(下の写真)。

マダラスズの冒険4

このまま巣網の上を歩き続けると、この巣網の主のクモの餌食になりかねません。
大丈夫でしょうか?
私の心配をよそに、無事に巣網の向こう側の草陰へと消えていきました(下の写真)。

マダラスズの冒険5

こうして、マダラスズ君の大冒険は観客をハラハラさせながら、1幕を下ろしました。

さて、この巣網の持ち主のクモは、どれほど怖いいでたちをしているでしょうか?

そーっと、覗き込むと、そのクモが巣網の中央部の筒状の部分からお尻(正確には腹部)をはみ出させながら、いそいそと動いていました(下の写真)。

クサグモ161014 
コクサグモ Allagelena opulenta 

クモ関連ウェブサイト上の画像から判断して、このクモがタナグモ科のコクサグモに似ていることがわかりました。

フェイスブックの昆虫写真関連グループに、マダラスズと一緒にこのクモの写真をアップしたところ、同じタナグモ科のクサグモ Agelena silvatica Oliger, 1983 のように見えるとのコメントがありました。

頭かくして尻隠さず状態の写真でしたので、クモに詳しい方でも種名を断言するのは難しいようです。

今回、ブログの記事にするにあたって、クモの専門家であり、『クモの巣と網の不思議―多様な網とクモの面白い生活』(夢工房より増補復刻版)の編著者である、池田博明氏に、もう一枚の写真を添えて教えを請うたところ、「おそらくコクサグモAllagelena opulenta (L.Koch, 1878) である」とのご教示をいただくことができました。

出現時期、造網習性、腹端部の色彩、個体数などの諸点でコクサグモと判断されていました。

次回、クモの写真を撮るときは、なるべく全身の各所にピントが合った組み写真にすることにします。
トンボを撮るときは既にその方針でいましたが。

次回記事は久しぶりにトンボを取り上げる予定です。


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2016-12-11 (Sun)
前回記事の大正大学編に続いて、今回は日本大学の秋の1シーンをご紹介します。

日本大学は、学生総数日本一、18学部(短期大学部、通信教育部、松戸歯学部を含む)、22大学院、20キャンパスのマンモス私大。
私が非常勤講師として環境教育論を講じているのは世田谷区にある文理学部です。

世田谷キャンパスは、東京23区内にあるキャンパスにしては広々とした雰囲気で、キャンパス設置当時からあったと思われるケヤキの大木が、私から見て、シンボル・ツリーとなっています(下の写真)。

日本大学文理学部の秋(1) 
日本大学文理学部の秋景。2016年11月中旬撮影。(クリックで拡大)

画面中央のビルに寄り添うように立つのがケヤキで、その葉の色の移ろいが目を楽しませてくれました。

この写真を写したところで振り返ると正門があり、正門と道路向かいには百周年記念館があります。
この記念館の正面玄関一面に、2016リオデジャネイロ・オリンピック/パラリンピックに出場した11名のアスリートの名前と出場種目が大書されたポスターが掲げられています。

日本大学文理学部の秋(2) 
日大文理学部百周年記念の玄関に掲げられたアスリート名。12月上旬撮影。

それらの中には、陸上400mリレー銀メダルのケンブリッジ飛鳥さん、シンクロナイズとスイミング銅メダルの三井梨紗子さん、パラリンピック水泳銀・胴メダルの木村敬一さんの名もあります。

先日、正門を入ってすぐの配布コーナーで受け取った日本大学新聞には、日大野球部が東都大学リークで12年ぶり23回目の優勝を飾ったことが大きく報道されていました。

日大は来年早々の箱根駅伝にも出場することになっていて、今まで他人事としてこの駅伝を見ていた私も今度は手に汗を握り応援することになりそうです。

おっと、講義の準備も怠りなくやっていますので。
そのおかげで、ブログの更新は怠りがち。これ、ホントです。


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2016-12-06 (Tue)
関東地方の平野部は、今がイチョウの黄葉のベストシーズン。
私が非常勤講師として週1日出勤している大正大学(豊島区西巣鴨)のキャンパスのシンボルツリーはイチョウ、しかも小ぎれいに整えられた並木です。

先週の葉の色付きの様子から、今週、つまり今日が一番の撮影日和になるのでカメラ持参と決めていました。

そして今日。
あいにくの強い西風でイチョウの葉は空を舞い、並木道を秋の装いで飾っていました(写真)。

大正大学キャンパスの秋
(写真はクリックで拡大します)

さて、私はこの並木の右奥に見える講義棟で昨年春から、動物生態学の講義を担当しています。

100名余りの文系の学生相手ですが、基本的な知識と軸になるロジックをわかりやすく整理して話すように心がけています。
また、具体的な動植物の画像やビデオを添えたり、日常生活や政治や社会の動きなどの中から例え話を持ち出すなどして、理系が苦手な学生にも興味を深めてもらえるよう工夫するようにしています。

学生の毎回の感想カードの採点は、結構時間もかかりますが、学生の素朴な質問やユニークな発想に触れることができ、私の愉しみの一つとなっています。

次回記事では、私のもう一つの出勤先である日本大学の秋を取り上げる予定です。


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