08≪ 2017/09 ≫10
123456789101112131415161718192021222324252627282930
2017-09-10 (Sun)
トンボのブログを書く上で、少しでも魅力を高め、読者を退屈させないための必殺の(?)テクニックは、トンボの写真を添えることです。

そのためには、自前の写真を常にストックしておくことが必要となります。
というわけで、トンボ日和で時間にゆとりがある日には、カメラをぶら下げて、トンボのいそうな場所に出かけることになります。

これまで私は、デジタル一眼レフ(キャノンEOS7D)をトンボ撮影用に、生息地の景観などの撮影にはコンパクトデジカメ(リコーCX3)を使ってきました。


「焦点深度合成」と「プロキャプチャー」

近年、近接撮影したトンボ等、奥行きのある被写体の手前から奥まで全体にピントが合っているような写真が仕上がる「焦点深度合成」機能や、トンボが飛び立つ瞬間などを逃さず撮影できる「プロキャプチャー」機能を備えるカメラが量産されるようになり、昆虫写真愛好家の間で持てはやされるようになってきました。

しかし、その機能を備えたミラーレス一眼カメラを購入するとなると、本体と必要な交換レンズ等をあわせて軽く数十万円は飛んでいってしまいますので、そう簡単に手がでるものではありません。

そんな中、コンパクトデジカメのサイズながら、「焦点深度合成」、「プロキャプチャーモード」、「高速度動画」、「フル画素で20枚/秒の高速連写」などの機能を、従来よりの「水中撮影可」、「顕微鏡モード」などの機能に付け加えた、オリンパスTG-5が、コンバージョンレンズ、メモリーカード各1点をあわせても数万円という実売価格で発売になりました。

このような機能の宣伝文句を聞いているだけでは、買ってみようという気持ちになかなかならないものですが、昆虫写真の大家である海野和男さん、トンボを中心とした昆虫写真で気を吐いている尾園暁さんのお二人によるTG-5で撮影した作品例と使用感をブログ(「海野和男のデジタル昆虫記 」、「湘南むし日記」)やフェイスブックでときどき拝見するうちに、喉から手が出はじめていました。


TG-5発注が玉突き状態?

そういう私の背中を押してくれたのは、フェイスブック仲間のDさんのタイムラインでのエンターテインメント感が漂う購入報告です。

その翌日、私もネットショップに発注、それを知った私のフェイスブック仲間お二人の発注という、波及効果が起きました。

ところが丁度その時期に注文が殺到したらしく、製造元からの入荷に一か月以上待たされる情勢であることが判明しました。

待つしかないか、と思っていましたが、翌日、別のネットショップ市場を覗いてみると即日発送の店舗があることがわかり、即発注、そして最初の発注先にはキャンセルをいれました。
いずれもパソコンでクリック2回程度で済むのですから便利な世の中になったものです。


納品と撮り初め

昨日、それぞれ別個に発注したすべての付属品が揃い、家の周りでバッタや毛虫を相手にフルオート・モードでの使い始めをしました。

そして、今日、TG-5を試用してのトンボ撮影へと、近くの公園に出かけました。

ギンヤンマコシアキトンボも元気に飛び交っていましたが、時々岸辺にとまってくれるシオカラトンボ Orthetrum albistylum (Selys, 1848)を被写体に、初めての顕微鏡モード撮影と、焦点深度合成をトライしました。

顕微鏡モードでかなり接近して撮影したシオカラトンボ  ♂の頭部をトリミングしたのが写真1です。

シオカラトンボ♂、顕微鏡モードで撮影 
写真1 シオカラトンボ Orthetrum albistylum ♂、顕微鏡モードで撮影 (写真はクリックで拡大します)

今までの私の手持ちのカメラ+交換レンズでは殆どとらえられなかった、複眼表面のハニカム模様(個眼の並び)をとらえることができました。

この写真ではストロボがオート発光していて、その反射光が白っぽく見えます。
次回は購入済みのフラッシュディフューザーも試して、これがいくらかでも改善されるかどうか見ようと思います。


自動焦点深度合成

TG-5で、深度合成モードをセレクトして撮影すると、カメラには撮影時にピントを合わせたそのままの写真、つまり深度合成前の写真が1枚保存され、それに加えて、カメラ内自動深度合成後の1枚も保存されます。

下の写真2は、同じ場所(コンクリートの斜面)にとまった同じシオカラトンボ♂の全身を、斜め前方から写した写真のうち、焦点深度合成前のものです。

シオカラトンボ♂、深度合成前 
写真2 シオカラトンボ O. albistylum ♂、深度合成前

写真2を撮影する際には、頭部にピントを合わせて撮影していますので、腹部第5節あたりから後方は、あきらかにピントが合っていません。

下の写真3は、同じ写真の自動深度合成後のものです。

シオカラトンボ♂、深度合成後
写真3 シオカラトンボ O. albistylum ♂、深度合成後

深度合成語の写真3では、明らかに腹部後端までピントが改善されて、ほぼ全身にわたってディテールを確認できる仕上がりになっています。

これは癖になりそうです。

これまでの私のカメラの撮影では、イトトンボの交尾や連結産卵などの写真で、♂♀のどちらか一方だけにピントが合ったものしか得られず、苦し紛れに♂ピン、♀ピン各1枚ずつブログにアップした例が続いていましたが、今後、その必要は減少するだろうと思います。


プロキャプチャーモードには若干の忍耐も必要

ところで、今回、プロキャプチャーモードも1回だけ試みましたが、そちらの方は失敗しました。

その時の状況は次の通りです。

舗装された園路を歩きながら車に戻ろうとしていた私の前の路面にシオカラトンボ♀がとまりました。

そこでプロキャプチャーモードを試そうと、カメラを設定し、身をかがめ、飛び立つ瞬間を撮ろうとしました。

しかし、飛び立つまで待ち続けるのがじれったくなり、強制的に飛び立たせるために、かぶっていた帽子を脱いでトンボの近くに投げ落としました。

思い通り、トンボは飛び立ちましたが、帰宅後パソコン画面に現れたそのシオカラトンボの画像はブレブレでした。

この失敗から、今後はもう少し気長に構えないと、そして、棹の先などにとまった個体を真横から撮らないと、あまりよい写真が撮れないのだという教訓を体得することができました。

また、今回写真をアップした、顕微鏡モード、深度合成モードとも、カメラの細かい設定がいい加減でしたので、今後の実践的トレーニングでは、そのあたりも改善していかなければと思っています。


☆★☆ ブログランキング(↓):よろしければ両方ともクリックして応援してください。

| トンボ:生態写真 | COM(0) | | TB(-) |