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2015-02-16 (Mon)
前回の記事で、小笠原諸島の固有種・在来種トンボへの脅威となっている外来種、グリーンアノールについて取り上げました。

このことは、原因と結果がはっきりしていますので、すでに対策がとられています。

私が島を初めて(といってもそれっきりですが)訪ねたのは2009年6月上旬のことでした。

本土との唯一の交通手段であるフェリー船「小笠原丸」にゆられること1昼夜、次から次へと小笠原諸島の互いに血のつながった名前のついている島々が次々と現れては後方に消え去り、最後に父島の湾口が見えてきました。

港では地元の方々が賑やかに出迎えてくれる中、幕末に黒船から下船したペリー提督もこの島に安堵の表情で上陸したのだろうなどと考えながら、一歩を踏み出しました。

港に面した道路の木々に何か目立つ色の箱のようなものがしばりつけてあるのが目につきました。

アノールトラップ
 ↑クリックで拡大します。

島の植物、タコノキの幹に設置してあり、なにやら文字も書いてあります。

下が、近寄って写した写真です。

アノールトラップ2

「グリーンアノール駆除事業」と大きくプリントされており、通し番号もついていて、管理されていることもわかります。

そう、これが「アノールトラップ」です。
家庭用のゴキブリホイホイのように、このトンネル状のけーすの中を潜り抜けようとしたり、隠れようとしたトカゲの足が粘りついて脱出できなくなる仕組みです。
設置者や事業に参加している方々が定期・不定期に巡回して、中にトカゲがはいっていたら、それを取り出して持ち帰り、記録してから処理しているのでしょう。

在来種のオガサワラトカゲと異なり、外来種のグリーンアノールは木登りが得意ですので、このトラップは後者を効果的にとらえることができるというわけです。

港に面した道路沿いに設置されているのは、よその島から船に便乗してやってくるアノールを水際でくいとめるというよりも、すでに父島ではびこってしまったアノールが港の岸壁に多数入り込んで船やボートで別の島に侵入するのを少しでもくいとめようというものと思われます。

このトラップが有効であることは、後日の私の別の島での体験からも明らかです。

そのことについては、また後日記事にしたいと思います。


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