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2016-04-23 (Sat)
昨日の記事「ヒメクロサナエとの出会い」に書いたように、やや大きい川の中流部の、傍流ともワンドともつかない浅い水辺の石にニホンカワトンボMnais costalis[2016年9月17日追記:採集地点はDNA分析からはアサヒナカワトンボが分布する地域に含まれており、アサヒナカワトンボMnais pruinosaである可能性のほうが高いことが判明しました。詳細についてはこの記事参照]の♂がとまっていてるのを見つけました。

下がその時の写真です。

Mnais_costalis_160422-a
 ニホンカワトンボMnais costalis[追記:アサヒナカワトンボMnais pruinosaの可能性が高い]の♂
   ※写真はクリックで拡大します。

4月6日の記事のときの個体は、あきらかに羽化当日のもので、複眼には不透明感があり、翅を染めるオレンジ色の発色も鈍い印象を与えていました。

ところが今度はどうでしょう。
ぐっと近づいて撮影した写真をごらんください(下記)。

Mnais_costalis_160422-b
 ニホンカワトンボMnais costalis[追記:アサヒナカワトンボMnais pruinosaの可能性が高い]の♂

胸部背面、腹部の基部や先端数節はうっすらと白粉を装っています。
そうです。化粧をしたのですね。
人間と違い、トンボではこのように♂のほうが♀よりも厚化粧します。
シオカラトンボは♂、ムギワラトンボはシオカラトンボの♀の別称、これはご存知ですね。

更に、翅の縁紋(翅の前縁の先端近くにある小さな“エンブレム”)も見てください。
羽化直後は白かったものが赤みを帯びてきています。

Possible_habitat_of_Mnais_costalis_160422

今は、写真のように河原の石の上にとまって(もちろん、木の枝や草の葉にもとまるでしょう)もっぱら体づくりに専念していますが、まもなく訪れる恋の季節に向けて、カワトンボたちもドレスアップや化粧も怠りがないようです。

最後の写真(下)は、この個体がいたすぐそばの「傍流」です。
カワトンボの幼虫には本流は流石がきついので、このような傍流はほっとできる場所にちがいありません。
洪水の時は一緒ですが。

あと1週間もすれば、なわばり(territory)の覇権をめぐっての橙色型♂同士のアクロバチックな空中戦が見られるようになるでしょう。

付記(2016年9月17日):
DNA解析を扱った論文を参照した結果、同定結果の誤りを訂正すべく、本文中に追記しました。またタイトルの二ホンカワトンボをカワトンボに変更しました。


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