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2016-05-07 (Sat)
好天に恵まれた連休の谷間の4月30日、今回も県西部の丘陵地・低山地にプチ遠征です。

お目当ては今回も各種サナエトンボ類、そしてあわよくばムカシヤンマ。
眼の前にこういった大きなニンジンがぶらさがっているからこそ、やや窮屈な一般道を片道1、2時間かけてドライブするのも苦になりません。

そして、今回の出会いはダビドサナエDavidius nanusの♂でした(下の写真)。

ダビドサナエ160430
ダビドサナエDavidius nanus (クリックで拡大します)

このへんでは別に珍しい種ではないのですが、私にとっては4月22日の記事のヒメクロサナエ同様、初対面です。

私が長く住んでいた北海道の渓流には同属のモイワサナエDavidius moiwanus が見られ、それは私とはすでに顔なじみでした。
同属だけに、翅胸前面の黄斑のパターンが似ていて、カメラのファインダーでそれに気づいた時点で「ダビドサナエかな?」と見当をつけることができました。
帰宅後、撮影した画像と図鑑を照らし合わせることで、標本を持ち帰ることなく同定することができました。

同定に際して、尾部付属器や翅胸側面、翅脈、縁紋、それに副交尾器、産卵管(弁)などの微妙な形態的差異を比較する必要もありますので、これらの部位にピントがあった写真も撮るようにしています。
一番見栄えがするのは、複眼と触角にピッタリとピントがあったもの(そしてその上で、最大限、腹先や翅の先のピントもよいもの)ですが、これだけだと同定に苦労することになります。

今回は、腹部第10節から左右に突き出す突起や尾部上付属器が下向きにカーブしている、ダビドサナエ♂の特徴を写真で確認することができ、同定は容易でした。

このトンボがとまっていた場所は、下の写真のような幅1m程度の小川の水辺の平坦な石の上です。

トンボ生息地160430a

もともと谷川だったところを、両岸と川底を含め、自然石で護岸されています。

コンクリートによる平面的な護岸と違い、落差や、小規模ながら瀬と淵の交代もある流れを作り出し、崩れた土からは草も生えているため、トンボの幼虫にとっても成虫にとっても居住可能な環境となっています。

上記のサナエトンボの姿は、この護岸の上の面(道路面とほぼ一致)からこの小川を見たときに発見したものです。
発見者としてはこのトンボが飛び去ってしまう前になるべく早く、写真のフレームの中にクローズアップできる距離まで近づく必要がありました。
しかし、見かけはしっかりしていても、この護岸、とくに垂直面・斜面を構成する大きな石が、体重をかけた拍子に崩れないという保証はありません。
降りやすい場所を選んだ上で、一歩一歩、石組みがしっかりしていることを確認しながらの被写体への接近でした。

石組みの強度は心配するほどでもなく、無事水辺の石の上に降り立つことができました。

このサナエトンボは、私の接近に対して飛び去ることなく、少しずつ、しかも同じ高さレベルの間でのとまり替え程度の反応でしたので、私のほうもいろいろな角度から、また逆光から順光の方向に小移動しながら、撮影することができました。

この一帯ではもう1種トンボを観察していますが、それについては機会を改めて書くことにし、今回の記事は同じ場所で撮影した花々をご紹介したいと思います。

ムラサキサギゴケ160430
ムラサキサギゴケ

ホウチャクソウ160430
ホウチャクソウ

セリバヒエンソウ160430
セリバヒエンソウ

ヘビイチゴ160430
ヘビイチゴ

シャガ160430
シャガ

私にとって、ムラサキサギゴケ、ホウチャクソウ、セリバヒエンソウは初対面で、カメラのファインダーで覗きながら、なんだか嬉しい気分になりました。

トンボはハチやチョウなどのように花の蜜を吸う訳ではありませんので、とりたてて気になる存在ではないとは思いますが、いったいどのような神経インパルスを発しながら花々を眺めているのでしょうか?


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