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2016-05-08 (Sun)
連休も終りがけの5月7日は朝から快晴の夏日予報。

普段は、「(ほぼ)毎日が日曜日」という退職者の特権を最大限活用して、平日に人気(ひとけ)の少ない中でのトンボ観察を謳歌しているのですが、フェイスブック仲間の連日のトンボ便りに、いてもたってもいられず、土曜のこの日、県西部の丘陵地、低山地を目指しました。

丘陵地にほど近い河川の中流部の河原に立つと、すでに犬を連れた家族連れや、川の淵で水遊びする男の子達(写真2)などでにぎわっていました。

少し上流側に歩くと、川の蛇行のカーブの内側に傍流があり、それに接する低い崖斜面の草の上を飛んだりとまったりしているトンボが出迎えてくれました。

ミヤマカワトンボCalopteryx cornelia(写真1)です。

ミヤマカワトンボ♂160507
写真1.ミヤマカワトンボ♂(クリックで拡大します)

私が心の中でつぶやいたのは、「えっ? もうミヤマカワトンボ?」という言葉でした。
というのも、私が住んでいた北海道では、ミヤマカワトンボの初見日は6月24日で、二ホンカワトンボよりも1カ月と1日遅いからです(北海道トンボ研究会報、Vol.27)。

埼玉県内でも5月7日というのは早いほうではないかと思い、ネット検索すると、数年前の4月25日に埼玉県で新鮮な個体が撮影されていました(蝶・チョウ・ゆっくり歩き・・・「千蟲譜物語」:外部リンク)。

4月後半でもグングン気温が上がり、夏日になることもある関東では、北海道で身に着けた私の常識は通用しないことを思い知らされました。

ミヤマカワトンボを見ての、もう一つの感想は、「大きいね。いい色してるね。それに悠然としているな。」です。

以前、四国徳島や神奈川県の川でじっくり見たことがあり、そのうち神奈川では写真も撮影しています。
私が実行委員会事務局長として準備運営に参加した、2012年国際トンボ学会議(外部リンク)のミッド・コングレス・トリップ(外部リンク)でのことで、その時は海外からの参加者も感嘆のため息をつきつつカメラのレンズを向けていました。

北海道ではミヤマカワトンボは分布が極限されているため、一度しか見たことがありません。
日高支庁南部の小さな川でその上に架けられた橋の上からでした。

それだけに、今回、1対1でじっくり対面できたのは心地よい経験でした。

この♂も遠くや高い位置に逃避することなく、1,2m横に移動する程度のとまり替えをしただけで、撮影会のモデルのようにじっくり被写体の役割を務めてくれました。

学名Calopteryx cornelia語源ですが、まず、属名のCalo-は美しい、pteryxは翅を意味します。
属の模式種C. virgoの♂をはじめ、この属のトンボにしばしば現れる金属光沢のある華やかなブルーの翅を見れば、こう命名したくなるのには納得です。

種小名corneliaは欧米の女子の名としても使われますが、古代ローマの著名な氏族である コルネリウス氏族 (gens Cornelia) ともととれます。
今のところ、どちらなのかはペンディングとしておきます。

ミヤマカワトンボの写真を撮り終えて振り向くと、本流の対岸の岩場から元気よく男の子たちが淵に飛び込んでいました(下の写真)。

川遊びの男の子達
写真2.岩場から川の淵に飛び込んで遊ぶ男の子達

今回は記事タイトルを5・7・5にした上で言葉遊びをしてみました。
お気づきでしたか?


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