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2017-03-04 (Sat)
埼玉県さいたま市に転居して足掛け5年目になり、身の回りの昆虫(とくにトンボ)や草木に集中させてきた視線を、はるか地平線に向ける余裕がでてきたようです。

先日、自宅近くの小さな川にかかる橋を渡りながら、ふと北のように視線を向けると、どうやら男体山らしき山影が目に入りました。

そこで、1月下旬、2月上旬の、快晴そして乾いた北西の季節風が吹く日に、さいたま市の西端を流れる荒川の土手の上に行ってみました。

案の定、北から半時計回りに南西の方向まで、山並がほぼ途切れることなく連なっている状況を目にすることができました(写真1)。

さいたま市から北に見える山(ワイド)コントラスト未調整 
写真1.さいたま市荒川堤防から見える山(真北方向)。(クリックで拡大)

ただし、北北東から時計回りに南南西までは大宮から東京まで続くビル街の陰に隠されて、筑波山や(あたりまえですが)房総や三浦半島の山々は見ることはできません。

さて、確認できた北関東の山々から関東山地を経て富士山方面までの山並を、一眼レフのズームを変えながらバチバチと撮り、自宅に戻りました。

今回は、このようにして撮影した風景写真の中に写り込んだ、北関東(栃木、群馬)の山々を、地形図とにらめっこしながら同定した結果をご紹介したいと思います。

「トンボのブログなにに、なぜ山を?」と聞かれたら、「はいはい、アキアカネが避暑のために目指すのが、これらの山々ですよ」と答えましょう。ちと苦しいですね、ハイ。

関東山地(埼玉県西部山地)から富士山・丹沢方面までの山座同定結果は次回以降の記事で取り上げる予定です。

山座同定のための画像処理
写真1のように、撮影したままの状態では、うっすらと山が写っているだけで、尾根と谷からなる山襞や、前後の山の重なり具合もよくわかりません。

そこで、フォトレタッチソフト(私の場合、Photoscape[フリーソフト])を用いて、強制的にコントラストを大幅にアップし、ガンマ輝度を下げて、山襞などがわかりやすくなるように調節しました(写真2)。
その副作用として、近景の田畑や住宅地などが大部分真っ暗になっています(若干違和感あり)。

さいたま市から北に見える山(ワイド)
写真2.写真1(真北方向)のコントラストをアップしたもの。山襞がはっきりする。

写真2から、さいたま市の真北方向にある、女峰山から、男体山、白根山を経て皇海山までの主な山が同定できました。

写真3は、そこから北北西方向へカメラの向きを変えたもので、武尊山、赤城山が確認できました。
武尊山、赤城山はいくつかの峰が寄り集まっていますが、この後の写真でより詳しく山座を同定します。

さいたま市から北北西に見える山(ワイド)
写真3。さいたま市の北北西に見える山。

さらに北西に目を転ずると、浅間山が確認できます(写真4)。
この山はコントラストをアップすることで初めて存在が確認できました。
もっと空気が澄んだ条件下では肉眼でも確認できるはずです。

さいたま市から北西に見える山(ワイド)
写真4。さいたま市の北西に見える山。

各山塊を構成する山々
ここで、以上の範囲内で確認できた山の塊ごとに、更に詳しく山座の同定をしてみました。
まずは真北のうちの男体山一帯です(写真5)。

男体山、女峰山方面、詳細
写真5。男体山周辺。

写真5から、男体山の右に大真名子山、小真名子山、帝釈山、女峰山、赤薙山が確認できました。

日光白根山方面、詳細 
写真6。(日光)白根山周辺。

写真6では、(日光)白根山、皇海山に加えて錫ケ岳が確認できました。

 武尊山方面、詳細
写真7。武尊山周辺。

写真7では、武尊山の左右に剣が峰、獅子ケ鼻山、鹿俣山が確認できました。

 赤城山、詳細
写真8。赤城山周辺。

写真8では、赤城山を構成する黒檜山、駒ケ岳、長七郎山、地蔵岳、荒山、鍋割山が確認できました。

千ノ倉山方面、詳細
 写真9。仙ノ倉山。

写真9は、その稜線の形から、仙ノ倉山と同定できました。
谷川岳の西に連なる山の一つです。
これもコントラストをアップしてはじめて存在がわかったもので、小さな驚きを感じました。

上ノ倉山方面、詳細
写真10。上ノ倉山。

写真10は、仙ノ倉山から三国山を通り過ぎて更に西にある上ノ倉山と同定しました。
稜線部しか見えませんが、山襞に特徴があることから、(参考サイトを参照するなど)苦しんだ末、このように同定しました。
やはり、コントラストをアップした際に、浮かび上がったものです。

浅間山方面、詳細
写真11。浅間山方面、詳細。

写真11の主峰は、浅間山で、これは初心者にもすぐわかる山です。
その左後方は外輪山の一つ、黒斑山。少し離れた右には四阿山と同定しました。
残念ながら、(草津)白根山は手前の防風林に隠されたようで見つけることができませんでした。

浅間山の南東隣接山地、詳細 
写真12。浅間山の手前(南東)の山塊、詳細。(山名訂正後)

写真12は、浅間山とその手前(南東方向)の山並です。
最初にアップした記事では、手前に妙義山、向かって左に武甲山があると見ました。

しかし、武甲山はその南に本物があることに気付き、ヤマレコさんのブログを改めて見直したところ、武甲山ではなく御荷鉾山とすべきことがわかりました。

更に、妙義山が御荷鉾山よりも手前(南東側)にあるのは矛盾しますので、再検討しました。
その結果、どうやら登谷山としたほうがよさそうと判断しました。

写真12の中の山名もそのように訂正し、差し替えました(3月5日)。

以上が栃木県の女峰山・男体山から半時計回りに浅間山・武甲山までの、さいたま市の荒川堤防から見える真北から北西までの方向に見える山々でした。

山座同定のテクニック
山座同定は専門外でかなり時間を浪費してしまいました(謎解きと同じ楽しみがあったので投げ出さずに済みました)。
山の形は見る角度で異なりますので、私のカメラがどの方向から撮ったのかがわかるように、地図上に撮影地点を打点し、そこから放射状に方位線(角度10度ごと)を引いたものを作りました(図1)。

さいたま市の荒川堤防から見える山を特定するための方位線 
図1.さいたま市の荒川堤防から見える山を特定するための方位線(電子国土地図[3枚貼り合わせ]に方位線を上書きして作成)

そして、これは怪しいと思った山を電子国土地図の地形図(主題図、色別標高図、透過度30%前後)の縮尺を自由に変えながら、写真に写った山襞と地図の色別標高図の山襞と照合し、また稜線の凹凸と地図の標高とを見比べたりしながら、山名を同定しました。

答合わせ
このようにして同定した山の名があっているかどうかを、インターネット上の画像検索結果(以下の参考サイト)と照合し、答え合わせをしました(以下の参考サイト)。
正直にいえば、一回目の答え合わせでゾロゾロと不正解を出してしまい、褌を締め直してやり直したのが今回の記事です。

皇海山などの山塊から西に流れる大きな裾野を、私は最初赤城山の裾野と勘違いし、本物の赤城山を榛名山と勘違いしたのが上記の不正解を引き起こしたボタンの掛け違いでした。

なんと、榛名山は、防風林の陰に隠れてまったく見えていなかったのでした。
そのため、答え合わせをする前から「あれっ?〇〇山が見当たらないぞ」といった不具合がありました。

さてさて、今回の記事にも、まだ間違いがある可能性は十分あります。
お気づきの方がおられましたら、コメント等でご指摘いただければと思います。


参考サイト(答合わせに利用させていただいた):

ヤマレコ:「【メモ1】荒川(さいたま市)から眺める連山(2015年1月)」
https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-573545.html

渋川の旅行記(ブログ):「赤城高原サービスエリアからの風景」:「仙ノ倉山が見られる」
http://4travel.jp/travelogue/10764913

富岡・甘楽の旅行記(ブログ):「富岡市鏑橋付近から見られた真っ白な浅間山」:「鏑橋付近より見られる浅間山と妙義山」。
http://4travel.jp/travelogue/10981367

気ままにアウトドア:「四阿山」:「嬬恋村大笹付近より望む四阿山」。
http://ameblo.jp/aojisi-a/entry-12003135977.html

船水:「赤城山の左には草津白根山から白砂山系の山々」:「真ん中ちょうど奥に佐武流山があり、そのすぐ左が上ノ間山でさらに左が白砂山です。真ん中から少し右が忠次郎山で上ノ倉山、大黒山と続きます。」
http://tyf.la.coocan.jp/gunma_yama/otakanayama/shirasuna.htm

嵐山ふるさと塾・チーム嵐山:「GO! GO! 嵐山 3」:「2012年1月13日の男衾自然公園」:「A:水沢山、B:上ノ倉山、C:十二ケ岳、D:小野子山、E:平標山、F:仙ノ倉山、G:エビス大黒ノ頭、H:子持山」
http://ranzan.blog.jp/archives/1674499.html

ピーター・スコーヴ:「埼玉県から見える山」。
https://peterskovshashin.wordpress.com/tag/埼玉県から見える山/


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