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2017-06-19 (Mon)
前回記事では、木陰で薄暗い湿地上で♀を探索するサラサヤンマ Sarasaeschna pryeri (Martin, 1909) ♂との出会いをとりあげました。

同じ6月上旬、県外に脚を延ばしての取材旅行での立ち寄り地点で、陽光の中を飛び回るサラサヤンマ♂に遭遇し、観察・撮影することができましたので、写真を添えて紹介します。

現地で、正午を少し過ぎた頃、湿地のある沢沿いの廃林道上を低く飛ぶ小型ヤンマを発見しました(写真1~3)。

サラサヤンマ♂(明所、1) 
写真1 サラサヤンマ Sarasaeschna pryeri ♂(1)。(写真はクリックで拡大します)

サラサヤンマ♂(明所、6)
写真2 サラサヤンマ♂(2)

サラサヤンマ♂(明所、2)
写真3 サラサヤンマ♂(3)

現地でも、体サイズ、外形、斑紋パターンなどからサラサヤンマと直感しましたが、帰宅後画像と図鑑を見比べて、同定に正確を期しました。

前回記事のサラサヤンマ♂のケースでは、うす暗い所を飛んでいましたので、ISO感度を最大の6400、5.6に設定した絞り優先オートにして撮影しましたが、今回は木陰のない所での飛行でしたので、ISO感度を1600、1600分の1秒に設定したシャッター速度優先オートにして撮影しました(オートの結果としての絞りは、写真1、3の場合、それぞれ10、14)。

やはり明るい所での撮影だけあって、薄暗い場所での場合とくらべてくっきりと写すことができました。
それでもまだピントは今ひとつですね(汗)。

苦し紛れとなりますが、写真3の一つ前のカット(写真4)は「尻切れトンボ」ながら、今回のベスト・ピント賞でしたのでアップロードしておきます。

サラサヤンマ♂(明所、3)
写真4 サラサヤンマ♂(4)

このサラサヤンマ♂は、地面から10cmくらいから1mくらいまでの、割合低い高度を曲線的に飛び、ときどきホバリングをはさんでいました。

また、写真5のように、道端の草や低木の枝葉と地面との間を覗き込むようにホバリングする行動も繰り返していたことから、摂食というよりも、交尾相手としての♀の探索が目的の飛行(探雌飛行)だったと考えられます。

サラサヤンマ♂(明所、5)
写真5 サラサヤンマ♂(5)

もし摂食が目的であれば、飛び回っている小昆虫を探すのですから、より広くより高い範囲を飛び回ればよいわけですが、今回のこの♂は低いところ、それも廃林道上の同じ場所(道に沿って2,30mくらいの範囲内)にこだわって飛んでいたからです。

それにしても、前回記事の同種♂にくらべて、なぜこんなに明るい場所で、そして水面も湿った泥もない地面のすぐ上で♀探しをするのでしょうか?

写真1に写っている地面に、落葉や土砂のほかにコケのような植物があることが、そのヒントになりそうです。
今年の本州の6月上旬は空梅雨で渇水気味となっていましたので、この場所はしっかり乾いていますが、もしかすると梅雨で路面が湿っている時期には、サラサヤンマの♀が産卵場所を求めてこのあたりをうろうろしたり、産卵を試みることもあるのかもしれません。

この想像が妥当なものかどうかは、今後の自分自身による観察、あるいは他の方のブログ記事あるいは昆虫関係誌への報告によって検証したいところです。

さて、この後は、余談になります。

下の写真6は、同じ場所でこの♂が水平から少し上昇しかけたシーンです。

サラサヤンマ♂(明所、4)
写真6 サラサヤンマ(6)

ピントが甘いので本来は没にすべき写りでしたが、複眼の部分を拡大したところ、楽しくなってしまいました(写真7)。

サラサヤンマ♂(明所、4、部分拡大) 
写真7 サラサヤンマ♂(7)。(写真6の部分拡大)

そこにいたのは、トンボに変身したアンパンマンでした。


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