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2017-08-16 (Wed)
夏目英隆さんに同行しての、昨年7月上旬の他県へのトンボ・トリップの第二、第三の立ち寄り地は、里山地帯の丘陵地の先端付近の林縁部や、その丘陵地を横断する村道沿いの林縁や草地でした。

それら林縁部の草木に静かにとまっていたのは、ノシメトンボ Sympetrum infuscatum (Selys, 1883) です(写真1,2)。

ノシメトンボ♀ 
写真1 ノシメトンボ Sympetrum infuscatum♀ (写真はクリックで拡大します)。

枯草の折れた茎の先端にとまっていた写真1の♀は、よく見ると、腹部第5,6節あたりが緩いS字状に変形しています。
それだけでなく、翅胸部左側面後方も大きく凹んでいるように見えます。

一方、頭部・脚部には目に見える変形はなく、翅もしっかりしていますので、物にとまったり飛び立ったりする動作や小さな昆虫の捕食にも差支えなさそうです。

この♀が曲がった腹部をコントロールして、うまく交尾姿勢をとれるかどうか不安が残りますが、ここまできたら、なんとか頑張って、たくましく生き抜こうとする意欲を紡ぐDNAを受け継いだ子供たちを残せるよう、応援したい気持ちになります。

つづく第三の訪問地でも、撮影できたトンボは写真2のノシメトンボだけでした。

ノシメトンボ♀ 
写真2 ノシメトンボ Sympetrum infuscatum ♀、別個体

写真2のノシメトンボ♀は、何不自由ない雰囲気でバランスよく草の穂先にとまっています。

ノシメトンボは、このトンボ・トリップの最終目的地である河川中流部の岸近くでも撮影しています(写真3)。

ノシメトンボ♂ 
写真3 ノシメトンボ Sympetrum infuscatum 

ピントは甘いですが、この時期、この地域のこれらの環境でノシメトンボの新鮮な成虫が目についたことの証として、この写真も掲げておきます。

ノシメトンボは、私の前住地である北海道でも普通種ですので、私がトンボ撮影行で本種に出会っても、一応撮っておこうかという、ちょっと失礼な扱いをすることが多いのですが(例:以前の記事「トンボ王国訪問記(2):ヒメサナエと小さな虫たち」、今回は主役の座をつとめてもらいました。

次回記事は、私にとって初対面のトンボが複数出迎えてくれた、河川中流部が舞台になります。


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