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2018-09-16 (Sun)
日本産ヤンマ科の系統樹」シリーズ記事を受けての、前回記事日本産ヤンマ科全9属の代表、オンパレード(系統順)」では代表となるヤンマの種の写真を1葉ずつ順に紹介しました。

今回記事では、それら日本産ヤンマ科 AESHNIDAE 全9属代表種1枚の組写真にまとめたものを掲げます(写真1)。


日本産ヤンマ科 AESHNIDAE 全9属代表種(組写真)

日本産ヤンマ科全9属の代表、顔見世(系統順) 
写真1 日本産ヤンマ科 AESHNIDAE 全9属代表種(組写真)(写真はクリックで拡大します)


写真1では、9つの属の配列を系統順にしたところが、ポイントです。

前回記事でも明記したとおり、9属のうち2属については、筆者撮影のものではなく、wikimediaから同属種(それも外国産)の写真を拝借(ただし撮影者名明記)したものです。


目 次
 ◆日本産ヤンマ科 AESHNIDAE 全9属の代表種(組写真)
 ◆日本産ヤンマ科の系統樹(折衷案)(前回記事より再掲)
 ◆日本産ヤンマ科全9属の代表種のプロフィール
 ◆Refereces (引用文献:ヤンマ科の系統樹関連)(過去記事より再掲)
 ◆耳より情報!(『トンボ博物学』特価頒布)


日本産ヤンマ科の系統樹(折衷案)前回記事より再掲)

日本産ヤンマ科の系統樹(4論文からの折衷案)分岐番号つき

図1 日本産ヤンマ科の系統樹(紹介済みの4論文のデータを元にした折衷案)(前回記事の図に分岐番号付記)(図はクリックで拡大します) 

上掲の系統樹作成のベースとなった4論文は、今回記事の引用文献リストにも再掲しています。


日本産ヤンマ科全9属の代表種のプロフィール

それでは、全9属の代表種を写真2写真1の中の各個写真に図1の分岐番号を付記したもの)と対応させながら簡単に紹介します。

日本産ヤンマ科全9属の代表、顔見世(系統順) 
写真2(写真1の中の各個写真に図1の分岐番号を付記したもの)

以下、先頭の「数字+ABC」は系統の分岐順と姉妹群関係を識別するための分岐番号写真2にも付記)です。

(※ この分岐番号は今回記事の図1を参照した場合以外には通用しませんのでご注意ください。)

1A サラサヤンマ属 Sarasaeschna Karube & Yeh, 2001: サラサヤンマ Sarasaeschna pryeri  (Martin, 1909)♂過去記事より再掲)。
サラサヤンマ は、黒地に細かい黄斑を散らした更紗模様が特徴の一つです。

1B2A3A コシボソヤンマ属 Boyeria McLachlan, 1895:コシボソヤンマ属の1種、Boyeria irene (Fonscolombe, 1838) , male (Source: wikimedia). Photo by Luis Fernández García. https://fr.wikipedia.org/wiki/Boyeria#/media/File:Boyeria_irene_20140808.jpg
Boyeria ireneは西ヨーロッパ、北アフリカに分布。未熟な♂個体のため淡色部が発色していません。
同属のコシボソヤンマ Boyeria maclachlani (Selys, 1883) ♂ではとくにウエスト(腹部第3節)が極端にくびれているのが特徴の一つです。

1B2A3B ミルンヤンマ属 Planaeschna McLachlan, 1896:ミルンヤンマ Planaeschna milnei  (Selys, 1883)(2016年9月10日、関東地方)(前回記事から再掲)。
ミルンヤンマは、翅胸が小さく、腹部の環状黄斑が印象的です。

1B2B3A アオヤンマ属 Aeschnophlebia Selys, 1883:アオヤンマ Aeschnophlebia longistigma Selys, 1883 ♂(前回記事から再掲)。
アオヤンマは、コシボソヤンマとは真逆に、♂♀とも腹部第3節のくびれがなく、寸胴のが特徴の一つです。

1B2B3B4A カトリヤンマ属 Gynacantha Rambur, 1842:カトリヤンマ Gynacantha japonica Bartenef, 1909  ♀(前々回記事から再掲)。
カトリヤンマは、♂の腹部が細く、尾部上付属器が超長いのが特徴的です。

1B2B3B4B トビイロヤンマ属 Anaciaeschna Selys, 1878:トビイロヤンマ属の1種、Anaciaeschna triangulifera McLachlan,1896 , male (Surce: wikimedia). photo by Alandmanson. 
Anaciaeschna trianguliferaは同属のトビイロヤンマ Anaciaeschna jaspidea (Burmeister, 1839) 同様、和名そのままに翅胸部や腹部の地色が褐色です。

1B2B3B4C ギンヤンマ属 Anax Leach, 1815:ギンヤンマ Anax parthenope (Selys, 1839)  過去記事より再掲)。
ギンヤンマをはじめ、同属種の翅胸は、黄緑色で(クロスジギンヤンマ Anax nigrofasciatus Oguma, 1915 を例外として)黒条がないのが特徴的です。

1B2B3B4D5A ヤブヤンマ属 Polycanthagyna Fraser, 1933:ヤブヤンマ Polycanthagyna melanictera (Selys, 1883)  ♀(前回記事から再掲)。
ヤブヤンマ は、全体に黒味が強く複眼が青いのが印象的です。

1B2B3B4D5B ルリボシヤンマ属 Aeshna Fabricius, 1775:オオルリボシヤンマ Aeshna crenata Hagen, 1856 ♀(過去記事から再掲)。
オオルリボシヤンマは多くの同属種と同様に、腹部に環状および斑点状の淡色斑(青色、黄色、黄緑色)があるのが特徴的です。

(※それぞれの代表種についての、以上の説明文は前回記事の再掲です。)



Refereces (引用文献:ヤンマ科の系統樹関連)過去記事より再掲)

Bechly, G. (1996) Morphologische Untersuchungen am Flügelgeäder der rezenten Libellen und deren Stammgruppenvertreter (Insecta; Pterygota; Odonata) unter besonderer Berücksichtigung der Phylogenetischen Systematik und des Grundplanes der *Odonata. - Petalura, spec. vol. 2: 402 pp, 3 tabls, 111 figs (revised edition with 60 pages English appendix on the phylogenetic system of odonates). (Bechly 2007から間接引用)

Bechly, G. (2007) Phylogenetic Systematics of Euanisoptera / Aeshnoptera.

Carle, F. L. , K. M. Kjer & M. May. (2015) A molecular phylogeny and classification of
Anisoptera (Odonata). Arthropod Systematics & Phylogeny. 73(2): 281-301.
2018.8.25.アクセス

尾園暁・川島逸郎・二橋亮(2012) 『日本のトンボ』 文一総合出版。

von Ellenrieder, N.(2002) A phylogenetic analysis of the extant Aeshnidae(Odonata: Anisoptera). Systematic Entomology (2002) 27, 437-467.
2018.8.25.アクセス



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