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2019-01-11 (Fri)
関東平野の正月は、晴れの日が多いとはいえ、北東の乾いた季節風が体感気温を下げ、人々は着ている防寒着をぐっと引き締めて、前かがみで歩を進めます。

この強い風は、首都圏上空を覆っていた様ざまな大気汚染物質を太平洋上に吹き飛ばし、夏場にはなかなか見られない比較的澄んだ空気を、そこに住む人々や生き物にもたらします。

こんなとき、市街地をはずれた小高い土手などの見通しのよい場所に立つと、はるか遠くに延々と連なる、関東の山並を見ることができます。


目 次
◆いざ、羽根倉橋へ
◆富士山は雪化粧
◆関東の山並を連続パノラマに
◆日光連山が浮かび上がる
◆故郷、沼田盆地を囲む山々
◆見えました!榛名山
◆西の大関、白根山(草津白根山)も輝く
◆武甲山の隣に、なんと両神山
◆新春の日差しを浴びる富士山
◆東京都内のランドマークタワー
◆筑波山が見えた!
◆山座同定のテクニック
◆Googleの航空写真モードマップを補助的に利用
◆地図ナビゲーターソフト「カシミール3D」の試用
◆ハッシュタグ
◆次回予告


いざ、羽根倉橋へ

その山々をできるだけ多くカメラに収めようと、正月休みも終わりになろうかという時期(昨年1月7日)の快晴の日の午前11時、さいたま市西端の荒川にかかる羽根倉橋(写真1)にでかけました。


羽倉橋のたもとからの富士山 
写真1 羽根倉橋のたもとからの富士山 (写真はクリックで拡大します)

端のたもとに立つと、対岸(志木市)のはるかその先に霊峰富士山がどっしりと構えています。


富士山は雪化粧

写真2は橋の上から望遠レンズで写した富士山の写真を、PhotoScapeというフリーソフトでコントラストおよび輝度の調整をしたものです。

羽倉橋からの富士山 
写真2 羽根倉橋からの富士山

これにより、全身に雪をまとい、悠然と構える富士山の姿が露わになります。


関東の山並を連続パノラマに

今回(昨年正月)の「一人撮影会」には、一つの目論見がありました。

それは、一昨年の2月に、荒川の約3km上流側(運動公園北東隅付近)の左岸の土手の上で、同様の撮影をした際(過去記事参照)に、群馬県の平野北端に並び立つ二大火山のうちの赤城山は見えたのに、榛名山が手前の木立の蔭に隠れて見ることができなかったことへのリベンジです。

つまり、邪魔になった木立から南へ大きく離れ、標高も土手の上よりも標高の高い羽根倉橋の上からなら、榛名山が見えるのではないかという淡い期待です。

結論からいえば、この目論見が当たっていただけでなく、あまり期待していなかった筑波山までも見えて、寒風の中での撮影の辛さを吹き飛ばして余りある満足を得ることができました。

以下、それらを含め、北の山から順に、上空から見て反時計回りに西、南へと方向をずらしながら撮影した、関東の山々のパノラマ写真をご覧いただきます。

写真3は、羽根倉橋から、北~北北西方向を焦点距離55mm(写真17まで同様)で写したもので、パノラマ写真のその1に相当しますが、どこに山があるかちょっと分かりにくいです。

女峰山~袈裟丸山、コントラスト未調整 
写真3 北~北北西方向:女峰山~男体山~白根山~皇海山~袈裟丸山、コントラスト未調整

  • そこで、今回の一連のパノラマ写真もPhotoScapeでコントラストを最大にし、明度を下げたものを掲げます。


日光連山が浮かび上がる

写真4は、写真3をそのように調整した上で、私が山の名を書き込んだものです。

女峰山~袈裟丸山、山名入り 
写真4 北~北北西方向:女峰山~男体山~白根山~皇海山~袈裟丸山

いずれも栃木県日光方面の標高2500m前後の山々で、中でも最高峰白根山(日光白根山)はその名に恥じず、尖った山容を雪で化粧しています。

※ いずれの写真も、写真をクリックし、さらに虫メガネマークをクリックして拡大すると、くっきりとした山の姿を見ることができます。


故郷、沼田盆地を囲む山々

下の写真5は群馬県東部方面(北北西方向)です。

皇海山~子持山、山名入り 
写真5 北北西方向:皇海山~赤城山~子持山

私が小学校2年生から高校3年生までの成長期を過ごした、沼田盆地を取り囲んでいる山々(赤城山、子持山)の南面が写っています。

残念ながら、そのうちの一つである武尊山は雲を被っているのと、手前の木立に遮られて、この写真では見えていません。

※武尊山は、この日、別の角度から撮影できていますので、次回記事に掲げることにします。

赤城山と子持山の間には谷川岳連山が見えるはずですが、雪雲に隠れていて見えません。


見えました!榛名山

下の写真6(北北西方向~北西方向)には、私の今回の撮影の主目的であった榛名山が写っています。

赤城山~榛名山、山名入り 
写真6 北北西方向~北西方向:赤城山~小野子山~榛名山

私の育った沼田盆地からは榛名山は見えませんので、赤城山の肩を持ちがちな私ですが、榛名山が予想以上にスケールが大きく、赤城山に引けを取らない火山群であることに気付かされました。

※榛名山を構成する個性的なそれぞれの山を特定した、望遠クローズアップ写真は次回記事で掲載する予定です。

赤城山と榛名山の間には、東から順に子持山と小野子山という二つの1200m級の小火山が並んでいます。

小野子山と榛名山の間には、2000m級の上ノ倉山、上の間山が白い顔をのぞかせています(次回記事も参照)。


西の大関、白根山(草津白根山)も輝く

北西方向をカバーする下の写真7には、榛名山と浅間山(2568m)の間に2000m級の白根山(草津白根山)、本白根山、2300m級の四阿山の白い峰々が、手前の鼻曲山、浅間隠山ほかの1500~1700m級の山並の向こうに、聳えています。

小野子山~浅間山、山名入り 
写真7 北西方向:小野子山~榛名山~白根山~四阿山~浅間山

日光白根山を、その位置取りから群馬の山並の東の大関とすれば、草津白根山は西の大関にあたるといえるでしょう。

※白根山、本白根山、四阿山の望遠クローズアップ写真も次回記事で取り上げる予定です。

下の写真8(西北西~北西方向)には、四阿山、浅間山から埼玉県の笠山、堂平山までの山並が収まっています。

四阿山~堂平山、山名入り 
写真8 西北西~北西方向:四阿山~浅間山~堂平山

埼玉県から連なる低めの山々の連なりが北西端で途絶える少し前に、その後方に聳え立つ、群馬・長野県境の最高峰 浅間山は、すり鉢を伏せたような独特の山容から、特に雪をかぶった冬季には遠方からでも識別は容易です。

小川町の笠山は、ネット検索によると乳房山という別名があり、ドライブなどでこの山が車窓に見えると、ついつい別名が先に思い浮かんでしまいます。


武甲山の隣に、なんと両神山

下の写真9(西北西方向)には、更に武甲山ほかの秩父山地の山々が連なっています。

東御荷鉾山~大持山、山名入り 
写真9 西北西方向:東御荷鉾山~堂平山~武甲山~大持山

武甲山の右には、なんと両神山の幅広のゴツゴツした山頂が覗いています。

両神山は、羽根倉橋の約3km上流側(運動公園付近)で撮影した際(過去記事)には、前景の山に隠れていたため、私はその存在に気づいていませんでしたので、今回の撮影での私へのサプライズ・プレゼントとなりました。

※次回記事では、この両神山についても、望遠レンズでクローズアップしたものを掲げようと思います。

武甲山から更に西に目を移すと(西~西北西方向)、2000m級の雲取山、1700m級の鷹ノ巣山が手前の山地(1400m級)の背後に顔をのぞかせています(写真10)。

両神山~鷹ノ巣山、山名入り 
写真10 西~西北西方向:両神山~武甲山~雲取山~鷹ノ巣山

真西方向にカメラレンズをスライドさせると、大菩薩嶺(2057m)とその手前の山々(御前山〔1405m〕、大岳山〔1266m〕)、が見えてきます(写真11)。

雲取山~大菩薩嶺~大岳山 
写真11 西方向:雲取山~大菩薩嶺~大岳山

少し南(西南西~西方向)にレンズを向けると、なだらかな低山地越しに権現山(1312m)の頂きが見えます(写真12)。

大菩薩嶺~権現山 
写真12 西南西~西方向:大菩薩嶺~権現山


新春の日差しを浴びる富士山

そして、南西~西南西方向にカメラが向くと、とうとう富士山が現れました(写真13)。

権現山~富士山~大室山 
写真13 南西~西南西方向:権現山~富士山~大室山

今回の記事の冒頭の写真1,2と同じ角度 羽根倉橋の対岸(志木市)への延長方向です。

手前の山々が低く(生藤山も標高990m)、そしてなだらかなため、富士山は裾野の先近くまでよく見えています。

カメラが南西方向を向くと、富士山の真東に位置する、標高1500m級の丹沢山塊がずっしりと構えています(写真14)。

富士山~丹沢山~三ノ塔 
写真14 南西方向:富士山~丹沢山~三ノ塔

更に、南南西~南西方向を眺めると、丹沢山塊で南東方向に半独立して構える大山(1252m)の姿を最後に、関東の山並は途絶えます(写真15)。

蛭ケ岳~丹沢山~三ノ塔~大山 
写真15 南南西~南西方向:蛭ケ岳~丹沢山~三ノ塔~大山

手前のビルや木立に隠されていますが、大山の南麓は平塚市や周辺市を含む平野部に隣接していて、その先は相模湾となります。

以上で、関東の山々の連続的なパノラマ写真は完結しました。

とはいえ、谷川岳付近の全貌や栃木県北部の山々(高原山など)は、天候(前者)や手前の建造物等の陰になる(後者)のため確認できていませんので、今後機会があったら新たな撮影場所の開拓を含めてチャレンジしたいと思います。


東京都内のランドマークタワー

カメラレンズを大きくスライドさせて南東~南南東方向に向けると、荒川の右岸(西岸)のはるか彼方に東京都心の高層ビル群が見えます(写真16)。

東京都心方面(ドコモ代々木ビル等) 
写真16 南東~南南東方向:東京都心方面(ドコモ代々木ビル等)

手前の鉄塔が被っていますが、ニューヨークのエンパイアステートビルによく似た形のビルが見えています。

ネット検索により、それはNTTドコモ代々木ビル(高さ239m)であることがわかりましたた。

更にカメラレンズを東にスライドさせると(南東方向)、一目でそれとわかる、東京スカイツリー(高さ634m)がポツンと立っています(写真17)。

東京23区東部方面(東京スカイツリー等) 
写真17 南東方向:東京23区東部方面(東京スカイツリー等)

※これら二つのランドマークタワーの望遠写真は次回記事にアップします。


筑波山が見えた!

東京方面(南東方向)からカメラを大きくスライドさせて、北東方向にレンズを向けると、過去記事にとりあげた撮影の際には確認できなかった筑波山がビルの隙間から顔を出していました(写真18)。

さいたま新都心方面(筑波山等) 
写真18 北東方向:さいたま新都心方面(筑波山等)

丁度、羽根倉橋の上から、さいたま市方向へ振り返った国道の延長方向(新都心方面)に、筑波山が控えていることになります。

つまり羽根倉橋は、富士山と筑波山を結んだ直線上に(正確には、その直線に近く、かつほぼ平行な位置に)架けるられているということになります。

※筑波山の望遠写真も次回記事に掲載します。


山座同定のテクニック

私が採用した山座同定のテクニックは、こちらの過去記事に作業用地図(下に再掲)と、その時に参考にしたサイトのリストを添えて説明しています。

さいたま市の荒川堤防から見える山を特定するための方位線 
図1.さいたま市の荒川堤防から見える山を特定するための方位線(電子国土地図[3枚貼り合わせ]に方位線を上書きして作成)(過去記事から再掲)

今回撮影した山々の大部分はこの過去記事と重複しますので、それらの山名は過去記事から転記しています。


Googleの航空写真モードマップを補助的に利用

山座同定の補助として、Googleマップの航空写真モード(3D表示)を、前回も今回も活用しました。

すなわち、Googleマップで当該山域を開き、マウス操作により、個々の山のおおよその視認方位、距離、高度を調整しながら、慎重に確定する方法です。

今回、とくに榛名山、(草津)白根山、筑波山、東京のランドマークタワー2棟は今回初撮影ですので、Googleマップの航空写真モードで慎重にチェックしました。

これとは別に、当該の山・ランドマークをほぼ同一方向から撮影したインターネット上の画像なども参考にしました。


地図ナビゲーターソフト「カシミール3D」の試用

山座同定をする定番ソフトとして、フリーソフトの「カシミール3D」と有料の地形データ(山旅クラブ・地図サービス)(こちら)を使う手があります。

私も、今回そのソフトを短時間ながら試用してみて、展望・撮影の現在位置の固定、数々の撮影条件のきめ細かい設定、見えている山名表示など、いくつかのメリットを体験できました。

今後、本格的に山座同定を行う機会が増えるようであれば、カシミール3D(+有料地形データ)等の専用ソフトのユーザーになることも選択肢に入るでしょう。

Googleマップの航空写真モードも、操作しやすさ、地形以外の情報(建造物、道路、樹林や岩肌の区別など)の表示、それに完全フリー(無料)というメリットがあり、撮影方向や撮影高度を誤らないように注意するならば、十分使える(今のところ間に合っている)というのが、現時点での私の感想です。

※ なお、今回記事および過去記事中の山名について、何かお気づきの方がおられましたら、コメント欄等でご指摘いただければ幸いです。


ハッシュタグ:
#羽根倉橋から見える山 #さいたま市から見える山 #荒川から見える山 #埼玉県から見える山 #関東の山々 #関東の山並 

次回予告:
次回記事では、今回のパノラマ写真の中の山々のうち、「これは」というものを取り上げて、望遠クローズアップ写真とともに、撮影者(私)の感想を並べたいと思います。


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