2021-01-24 (Sun)
今日の当地は予報では雪が5cmくらい積もるはずだったのが空振りに終わり、拙宅の庭はシソ畑から替わった雑草混じりの地面のままでした。
そこに突然現れたのは、1羽のジョウビタキ Phoenicurus auroreus (Pallas, 1776) ♂ でした(写真1~4)(午後2時、天候は曇り)。
写真1 ジョウビタキ Phoenicurus auroreus ♂(写真はクリックで拡大します)
あわててカメラ(EOS7D)を用意し、居間の窓越しに撮影したのがこれらの写真です。
少し汚れたガラス窓(それも二重)越しに撮ったため、フォトレタッチソフトでコントラストやクラリティーを大幅アップさせたものを掲載しています。
頭から背中にかけてグレーから黒、大型の黒いマスク着用(笑)、胸から腹がオレンジ色、翼に白い斑点があるというこのコーディネートから、鳥の図鑑をパラパラめくるだけで簡単にジョウビタキと同定できました。
我が家にも過去2,3回は本種と思われる種の鳥が来ていましたが、写真を撮る前に飛び去ってしまったため、我が家への確実な記録としては今回が最初となりました。
この個体は、プランターや植木鉢の縁にとまってその中に何か餌はないか探すそぶりを見せたあと、シソ畑跡の地面では野菜くずを撒き散らしたあたりをつついたりしていました。
写真2を拡大してよく見ると嘴に土が少しついていて、土に半分潜ったような生き物、つまりミミズまたは昆虫の幼虫など、を捕まえて食べたことを推測させます。
写真2 ジョウビタキ Phoenicurus auroreus ♂ (同一個体)
このジョウビタキですが、写真2,3では特に、硬式テニスボールのようにフワフワ・丸まるに見えます。
何かを警戒すると体を膨らませて大きく見せるのでしょうか?
もう一つ考えられる機能は、この丸い体形・姿勢は表面積の体積に対する比を最小にして、冷気により体温が奪われる速度を低下させるということです。
これはもちろん、冬季を生き抜く上での一つの適応です。
写真3 ジョウビタキ Phoenicurus auroreus ♂(同一個体)
写真4 ジョウビタキ Phoenicurus auroreus ♂(同一個体)
この個体は5分ほどで飛び立ち、田畑と住宅が混在する隣接地へと移動して行きました。
ジョウビタキのトリビア
以下、ジョウビタキの分布、生態について、Wikipediaから抜粋して紹介します。
「ジョウビタキは、(尉鶲、常鶲、学名:Phoenicurus auroreus)は、スズメ目・ツグミ科に分類される小鳥。日本では冬によく見られる渡り鳥である。」
「チベットから中国東北部、沿海州、バイカル湖周辺で繁殖し、非繁殖期は日本、中国南部、インドシナ半島北部への渡りをおこない越冬する。」
「日本では冬鳥として全国に渡来する。」
「非繁殖期はオスメスともに単独生活を行い、縄張りを作って同種を排斥する習性がある。」
「昆虫類やクモ類などを捕食するが、冬にはピラカンサなどの木の実もよく食べ、ヒサカキなど実をつけた木によく止まっている。」
引用文献
Wikipedia (2021.1.24.閲覧)ジョウビタキ
https://ja.wikipedia.org/wiki/ジョウビタキ
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