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2015-01-01 (Thu)
謹賀新年

Trithemis aurora ♂

写真は、ベニトンボTrithemis aurora*の♂です(クリックで拡大します)。

5年前の5月に沖縄本島北部で撮影したものです。

トンボ自然研究所のホームページのトップ頁に掲載している写真で、今年の年賀状にも大宮公園の紅色の梅の花の写真と並べてプリントしました

このトンボの外見は、紅色というよりも赤紫に近く、とても鮮やかです。
学名の意味になぞらえて、「朝焼けに染まったトンボ」と形容することもできるでしょう。

複眼を含む頭部、胸部、腹部全体が、微妙なグラデーションを伴って赤紫色に染まっているだけでなく、翅の翅脈も紅色から朱色へと交替しながら染まっています。

北海道東部の地味な色のトンボに馴染んでいた私の眼には、まぶしいほどの色彩でした。

このブログで以前にも書きましたが、トンボ類では一般に♂のほうがお洒落です。
ベニトンボもその例外ではなく、♂はこのように鮮やかな紅色ですが、♀は黄褐色から茶褐色の地味な色合いをしています(♀の参考写真:外部リンク)。

派手な色彩のトンボは捕食者(主に鳥類)に目立ち、個体の生存率を多かれ少なかれ犠牲にしますが、それを補って余りある異性へのアピール(もしくは♂間の縄ばり争いにおける優位性)を通した、繁殖成功(個体の直接の子孫の繁栄)がもたらされたに違いありません。

この「性淘汰」は、今から144年前にチャールズ・ダーウィン**が解き明かした、自然界の謎の1つです。

別件ですが、年の初めに、このブログの「事項索引」を作りました。

既存の「トンボ分類索引」と合わせて、関心のある記事の検索にご利用ください。

注:
*属名のTrithemis はtriとthemisの合成語で、triはラテン語のtresで三つの、の意。
themisはギリシャ神話のテミス(法・正義の女神)を指し、トンボ(特にトンボ科)の属名の語幹によく使われます。
triがなぜ付されたのかは私には今のところわかりません。
種小名のaurora は、ローマ神話のオーロラ (あけぼのの女神)を指し、本種♂の色彩からイメージされたものと思われます。

**Darwin, C. R. 1871. The descent of man, and selection in relation to sex. London: John Murray.


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