2023-03-19 (Sun)
2月21日の東京、上野動物園のジャイアントパンダAiluropoda melanoleuca (David, 1869)、シャンシャンの中国への返還から時をおかずに、同月22日には和歌山県のアドベンチャーワールドからも3頭のジャイアントパンダ「永明」「桜浜」「桃浜」が中国に返還されました。
アドベンチャーワールドから返還された3頭のパンダの新たな生活の場となるのは、四川省、成都市の「成都ジャイアントパンダ繁殖研究基地」です。
私は2012年9月にこの研究基地を、生物多様性保全と持続可能な開発のための教育の観点から、視察調査した経験を持っています。
今回記事では同じ機会に撮影した動画数点をやはり著作権フリーで公開します。
今回記事に埋め込むリンク差先のYoutube動画のURLにより、ご自身のウエブサイトやパワーポイントファイルに埋め込み動画の形でご自由にご利用ください。
撮影者(生方秀紀)の情報は付記されても、されなくても結構です。付記される場合は「著作権フリー」の語句も明記することをお勧めします。
写真1 ジャイアントパンダ Giant panda (Ailuropoda melanoleuca)(成都ジャイアントパンダ繁殖研究基地)(著作権フリー;撮影:生方秀紀/トンボ自然史研究所)(過去記事から再掲)(写真はクリックをすると拡大します)
動画1 ジャイアントパンダ Giant panda(成都ジャイアントパンダ繁殖研究基地)
(著作権フリー;撮影:生方秀紀/トンボ自然史研究所)
動画2 ジャイアントパンダ Giant panda(成都ジャイアントパンダ繁殖研究基地)
(著作権フリー;撮影:生方秀紀/トンボ自然史研究所)
動画3 ジャイアントパンダ Giant panda(成都ジャイアントパンダ繁殖研究基地)
(著作権フリー;撮影:生方秀紀/トンボ自然史研究所)
動画4 ジャイアントパンダ Giant panda(成都ジャイアントパンダ繁殖研究基地)
(著作権フリー;撮影:生方秀紀/トンボ自然史研究所)
動画5 ジャイアントパンダ Giant panda(成都ジャイアントパンダ繁殖研究基地)
(著作権フリー;撮影:生方秀紀/トンボ自然史研究所)
以上で動画のご紹介、フリー利用のご提供の案内といたします。
なお、くりかえしになりますが、過去記事(こちら)ではジャイアントパンダ11枚、レッサーパンダ1枚、基地の正門、案内看板各1枚、計14枚の静止画(著作権フリー)を公開していますので、あわせてご覧ください。
今回記事および過去記事(こちら)で撮影対象となったジャイアントパンダたち(保育器の中の乳児を除く)の中にはアドベンチャーワールドから2004から2010年の間に返還された若いパンダ4頭のうちの一部が含まれていた可能性大です(下記の記述参照)。
アドベンチャーワールドと成都ジャイアントパンダ繁殖研究基地との連携
アドベンチャーワールドのウェブサイトの記事(2022.12.15.)の年表を見ることで、永明のアドベンチャーワールドでの繁殖により誕生した子供たちのうち、成都ジャイアントパンダ繁殖研究基地に返還されたケースがこれまでにも何回かあることがわかります。
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1992 永明 (♂)北京動物園で出生
1994 永明が♀の蓉浜と2頭で来園
2000 梅梅(♀)が来園
2001 永明と梅梅の子、雄浜誕生
2003 永明と梅梅の子、隆浜、秋浜誕生
2004 雄浜が成都へ
2005 永明と梅梅の子、幸浜が誕生
2007 隆浜、秋浜が成都へ
2010 幸浜が成都へ
<中略>
2014、永明と良浜の子、桜浜、桃浜誕生
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以上、アドベンチャーワールド(2022.12.15.)から抜粋引用。
そして今回(2023年2月)、永明、桜浜、桃浜が成都へ返還されたことになります。
2020年に楓浜の父となり、16頭のパンダの父親の役割を果たし(アドベンチャーワールド、2022.12.15.)、今回中国に戻ったのが永明でした。
種としてのジャイアントパンダの地球上からの絶滅の回避のためには、生息地の保全とともに、人工飼育下での繁殖による個体数の増加とそれを受けての野生への放飼は必要不可欠です。
永明はそのプロセスの中でジャイアントパンダ側から大きな貢献をしたことになります。
もちろん、パンダにそのような目的意識による行動はありえません。
野生動物が本来もっている、自己の遺伝子を次世代に少しでも多く残す行動である、繁殖行動を人間の保護のもとで当然のように実行しただけです。
飼育担当者や管理・運営にかかわった人々の努力がひとつ報われたということもできます。
引用文献:
アドベンチャーワールド( 2022.12.15.)ジャイアントパンダ3頭が中国成都へと旅立ちます「永明(えいめい)」「桜浜(おうひん)」「桃浜(とうひん)」。
https://www.aws-s.com/topics/detail?id=top3462
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著者プロフィール:
生方秀紀(うぶかた ひでのり):北海道教育大学名誉教授、トンボ自然史研究所代表、理学博士(北海道大学);専門は昆虫生態学、自然環境教育;詳細はこちら。著書:『トンボの繁殖システムと社会構造』(共著)東海大学出版会;『坂上昭一の昆虫比較社会学』(共編著)海游舎、『ESDをつくる―地域でひらく未来への教育』(共編著)ミネルヴァ書房、『環境教育』(共編著)教育出版
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